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考えたことや、スピリチュアルな体験など(随時更新)
私たちのこころ
広島の原爆資料館を訪れた時のことです。私は高校生でした。
恐ろしい事実があったことは知識として知っていました。でも、歴史上のことでもありました。
まるで人体実験のような写真があるに違いないと、怯えていた幼い私。でも、本当に意識を揺るがすような衝撃があったのは、当時を生きてきた人々の体験記のイラストでした。
怖すぎて冷静を装っていた私に、訥々と語られる戦時中の暮らしと、重ねて起きた原爆投下後の様子。特別な視点はありません、当たり前のことが崩れたということが真実。そしてただ苦しくて悲しい、ひどいひどい状態。悲劇が直接、胸に突き刺さってきました。
資料館を出た時に、日本を訪れている外国の方と目が合いました。同じ涙で目が赤くなっていました。私たちは色々な壁を超えて、ただ数秒の間で同じ気持ちがあることを分かち合いました。悲しみで共有された、ひとときでした。